が視覚的に見えにくいのであれば、情報が読み取れないためよい図にはな りません。 ②情報整理のため(図5-19②) 色を使えば、同じ種類の要素や情報をほかと区別することもできます。例 えば10人いて、AグループとBグループに分かれていることを説明したい という場合は、Aグループを青、Bグループを赤に色分けして描くと、すぐ にどの人が同じグループなのかを認知することができます。逆に同じ種類 のものの色を統一することで、まとまりも感じやすくなります。図内、あ るいは複数の図の間で同じ意味の要素を同じ色にすれば、共通した要素が どれなのかを見分けやすくなります。 さらに、色によって情報を強調することも可能です。例えば文字に色を 付ける場合、特に目立たせたい場合は赤色を選択するという人は多いかも しれません。赤やオレンジなどの目立つ色を使えば、大事な要素に視線を 誘導することができます。 ③イメージを伝えるため (図5-19③) 対象を見えたままの色で表現すると、それがなんであるかを認識しやす くなります。例えば、白いマウスのイラストは一瞬でマウスであることが 認識できますが、緑色のマウスのイラストは、実際とギャップがあるため に「これは何なのか」という判断が遅くなります。このように、目に見え たとおりの色を使うことによって、対象について判断がしやすくなります。 また、色によって状態やイメージを伝えることも可能です。例えば熱湯 と冷水があったときに、両方水色にするより、熱湯をオレンジ色、冷水を 水色で示すと理解しやすくなります。実際に熱湯がオレンジ色、冷水が水 色というわけではありませんが、色のもつイメージを利用することで状態 を把握しやすくしています。ほかにも炎症状態は赤、自然は緑など、色の もつイメージの力を利用することで、意味や状態を伝えやすくなります。 ④美しさのため(図5-19④) 美しい色合いは、それだけで目を引き、よい印象を与えます。プロがつ 126 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ