ポップ体・手書き風などの装飾的なフォント(デザイン書体)を使いたい という人もいるかもしれませんが、このようなフォントは研究概要図には 適していません。研究概要図は図の中に多くの要素が入ることが多いため、 フォントが装飾的だと視覚的に情報過多な印象を与えたり、バランスが崩 れて軽理されていない印象を与えたりしてしまいます。また、文字に陰影 や光沢をつけるなどの装飾的な演出もできるだけしない方が、情報が伝わ りやすくなります。 ②和文には和文フォント、欧文には欧文フォントを使う 和文フォントには、通常どのフォントにもアルファベットや数字の文字 が登録されています。しかし、そのような場合でも欧文を書く際には和文 フォントを使わないようにしてください。なぜかというと、和文フォント のなかには、欧文の文字がきれいに見えないフォントがあるためです。文 字の詰め方が不揃いに見えてしまう場合や、可読性が低い場合もあります。 このため、欧文には欧文フォントを使った方がきれいに見えます。 また、日本語の文章のなかにところどころ英語や数字が入ってくる場合 など、和文フォントと欧文フォントが混ざることもあるかもしれません。欧 文フォントは和文フォントに比べてやや小さいことが多いため、和文フォ ントと欧文フォントが混ざるとサイズがばらついて見えます。これに対応 するには、欧文フォントにSegoe UIを使う方法があります。Segoe UI であれば文字の大きさが和文と揃って見えますので、図の中で和文と欧文 が混ざる場合に読みやすくなります。 なお、ヒラギノ角ゴ、BIZ UDP ゴシック、Noto Sans JPは欧文 較的きれいに見えます。和文と欧文が混ざる場合、いちいち欧文を別指定 したくないという場合はこれらの和文フォントで統一してしまってもいい かもしれません。ただし、和文のない、欧文のみの図をつくる場合は、欧 文フォントを使った方がきれいに仕上がります。 ③一枚の図で使うフォントの種類を限定する 1枚の図で使用するフォントは、基本は1種類、多くても2種類程度にし てください。和文と欧文が混ざる場合は2種類以上でも構いませんが、何種 120 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ