ら右に流れるようにしました。単純な流れの方がぱっと見の印象も、わか りやすくなりました。 実は、視線の流れはプロのデザイナーが非常に重視する点です。私はプ 口のイラストレーター・デザイナーに、グラフィカルアブストラクトをつ くる際に何を意識するかインタビュー調査をしたことがありますが、全員 一致、かつ最重要視といっていいレベルで意識していたのが視線でした。逆 に、図の作成が苦手な研究者の作成した図は視線の誘導がうまくできてお らず、内容が理解しにくいことも多いです。できるかぎり視線に合わせて 要素を置いていくこと。これがわかりやすい図の基本ですので、ぜひ意識 するようにしてください。 4 どうしても視線の流れに合わせられないとき 図によっては、どうしても視線の流れ通りに要素を配置できない場合も あるかもしれません。その場合にはどう工夫したらいいでしょうか。 ①要素の数を減らす 前提として、要素や矢印の数が多すぎるとそれだけでいったい何からと ういう順番で見たらいいか混乱します。できるだけ数を減らし、シンプル にすることをめざしてください。 ②番号を振る 読んでほしい順番に番号を振る方法もあります。読んでほしい情報ごと に①②③・・やa.b.C.…などを入れることで、読むべき順番を明記するこ とができます。ただし、番号が10以上になるなど数が多い場合は、読み手 の意欲が低下する原因になりますので、できるだけ数は減らす必要があり ます。 ③逆行する意味を明確にする 視線に逆行する矢印を含む図の場合は、逆行に明確な意味をもたせるよ うにします。例えば「高みにあるゴールに向かう」「バックキャスティング」 2. レイアウトを整理する 107