に整理するには、前提として図内の情報の位置づけが制作者の頭のなかで 整理されている必要があります。作業を進めながら、図の中でどの情報が 重要で、どの情報が補足的なのか、どの情報が同じあるいは異なる階層・ グループなのかを考えるようにしてください。 2PCで見た目を整理し、図を仕上げる流れ 見た目を整理するにあたっては、まずはPCで制作アプリケーションを開 き、完成サイズのスライドやアートボードを新規で作成してください。完 成サイズで作成することは第3章-2でも説明しましたが、情報量の管理だけ でなく、見やすい要素のサイズを調整するうえでも重要です。 PowerPointで研究概要図をつくる研究者の多くは、PowerPointのデ フォルトのサイズで研究概要図をつくった後、図を縮小して申請書などに 挿入しようとします。しかしながら、完成サイズより大きなサイズで図を つくってしまうと、完成サイズに縮小したときに小さくて見にくいという 事態に気づきにくくなります。 例えばPowerPointの16:9のデフォルトのサイズは、印刷サイズに直 すと約338.7 mm x 190.5 mmです。このサイズで図を制作したあと、文 書に挿入する際にA4の半分程度(210mm148mm)に縮小したとす ると、図の中のフォントサイズも小さくなってしまいます。制作時は12pt で問題なく読めたフォントも、縮小した図で6 ptになってしまったら、か なり読みにくくなります。 そうならないようにするためには、スライドやアートボード、キャンバ スを図の完成サイズと同じサイズにします。そうすれば11ptのフォント で作成した図は文章ファイルに挿入した後も11ptになるので、フォント サイズのコントロールがしやすくなります。スライドの中に完成サイズの 図形を置き、その図形の中に図をつくるという方法でも構いません。 アプリケーションでスライドやアートボードができたら、いよいよ作業 をスタートします。本章ではレイアウト、文字、色、表現の順で見た目を 整理する際のポイントを解説していきます。 104 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ