場合は、顔を近づけてみることができるので、スクリーン表示よりも情報 量を多くすることができます。 ④見る時間による違い 研究概要図の場合は、基本はウェブサイト上やPDF、紙媒体に掲載する ことが多いです。この場合、読み手は自分のペースで図を見ることができ るため、多少細かく情報量が多くても、見るモチベーションさえあれば時 間をかけて見てくれる可能性があります。これに対して審査会や学会で研 究概要図をスライド表示する場合、スライドはプレゼンターが切り替える ことになります。読み手は自分のペースで図を読むことができず、まだ理 解していないのに次のスライドに進んでしまうリスクがあります。これを 防ぐため、スライドに掲載する図は、印刷媒体や申請書よりも情報量を減 らしてシンプルにする必要があります。 このように、図の情報量は、ターゲットやサイズ、時間、距離によって 適切な情報量が異なります。基本は最小限に減らすことが重要ですが、迷 う場合は同じ用途のほかのよい図を探してきてその図の情報量を真似する か、実際の表示サイズや距離でも見にくくないか確認する必要があります。 2 つくってしまった図の情報量を削る方法 ラフ案をつくっているうちにどうしても情報が盛り込まれてしまい情報 量が増えてしまうこともあるかもしれません。あるいは共同研究者などほ かの方が情報量の多い図をつくってきたということもあると思います。一 度案ができてしまうと、どこからどう削っていいか迷うこともあるかもし れません。例えば図4-5は、申請書に掲載する際の図のサイズが本書の掲 載サイズそのままだったとしたとき、図のサイズに対して情報量が多く、最 小のフォントは4ptとほとんど読めない状態です。そういうときは、図に 優先順位付けして情報を削ります。情報を削る手順は次の通りです。 3.情報量の適正化:詰め込みすぎた図への対処法89