に対する関心が低い場合は、受け取れる情報の許容量が小さいと考えられ ます。図を見て少しでも「面倒くさい」と感じたらすぐに見るのをやめて しまうかもしれません。なるべく情報量を減らしてシンプルにすることで、 離脱を防ぐ必要があります。 ターゲットの背景知識の量が少ない場合も、注意が必要です。ターゲッ トの背景知識が少ない場合、背景知識を補足するために情報を盛り込みた くなるかもしれません。しかし、そのテーマに対する知識が少ない人にとっ て、はじめて知る大量の情報が一度に提示されると混乱する可能性があり ます。逆に背景知識を多くもっていれば、多少図がビジーであっても、す でにもっている知識によって深く読み込まなくても理解ができるので、情 報量に対処しやすくなります。背景知識の量が少ない人に研究概要を説明 する場合は、できるだけ大事な要点に絞って説明する方が効果的です。 また、ターゲットが高齢者の場合、印刷物だと文字や要素を大きくしな いとうまく読めない可能性があります。限られたスペース内で文字や要素 を大きくすると、必然的に伝えられる情報量は少なくなります。ターゲッ トの背景知識が少ない場合と同様に、情報を絞る必要があります。 ②表示サイズによる違い 表示サイズが小さければ解像度と視力の問題で、読み取れる情報量は小 さくなります。PC上で拡大縮小できるという場合でも、jpegなどの画像 形式の場合は解像度の問題がありますし、わざわざ拡大してみてくれる人 はごく一部しかいません。表示サイズが小さいほど情報量は減らす必要が あります。 ③図を見る距離による違い 学会など図をスクリーンなどに投影する場合、広い会場で遠くの席に座つ た人でも見えるように配慮する必要があります。距離が離れるほどスクリー ンは小さく見えますので、後ろの人でも見えるようにするには文字や要索 のサイズを大きくしなければならず、掲載できる情報量は減ります。逆に オンラインでの発表など各個人のディスプレイで見る場合や紙媒体で見る 88 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ