第4章●図の中身を理する:ラフ案のブラッシュアップ 1 図をビジュアライズして 直感的な理解を促す ①ラフ案をビジュアライズすること あなたのラフ案はどれくらい視覚的に表現されているでしょうか。箇条 書きに近い図ですか?それともイラストを使って二次元的に説明している でしょうか?図のビジュアライズ(視覚化)の程度を高めれば、文字とは 異なる効果を引き出すことが可能です。逆にビジュアライズの程度が低く 文章的な図になっているならば、「これなら文章だけで十分」と言われてし まうかもしれません。 同じ内容を示す図でも、ビジュアライズの程度はある程度変えることが できます。ここでは筆者が特に重要ではないかと考える2つの指標からビ ジュアライズについて検討します。 2ラフ案の二次元的な展開を考える ビジュアライズされた情報は、その特徴として、より二次元的に情報が 展開され、その関係性が線や配置などによって表現されています。言語的 な情報は文字を一直線に順番に読んでいく必要があり、最後まで読まない と意味を把握するのが難しい傾向があります。一方、ビジュアライズされ ると文字や図形などが面に広がって配置され、矢印などによって関係性が 明示されるため、最初の一瞥でも全体像を把握しやすくなります。分岐す るような複雑な関係性も理解しやすく、文字が減る分、読み取る作業も速 くなります。 78 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ