第3章●戦略をかたちにする:ラフ案の原案作成法 5 細部を組み立てる 1図の細部のレイアウトを考える どのトピックをどこに置くのかというおおまかなレイアウトが決まったら、 パネルごとの図の細部のレイアウトを考え、ラフ案を仕上げていきます。 伝えたい情報をラフ案に落としていく方法は、大きく分けて2つありま す。1つはボトムアップの発想法。図の最終形はイメージしないまま関係す る要素を書き出して、移動させたりつないだりしながら図を理していき ます。もう1つはトップダウンの発想法。最初に「図の型」を選んで、そ こに情報をあてはめてラフ案をつくります。いずれもメッセージが伝わる かどうかを意識しながらつくっていきます。 研究概要図の場合は複合的な図になることが多いので、ボトムアップと トップダウンの両方の発想法を組み合わせながらまとめていきます。2つの 方法についてもう少し詳しく見てみましょう。 2ボトムアップの発想法: 要素をつなぎ、囲み、配置する ボトムアップの発想法とは、描きはじめの時点ではどのようなタイプの 図にするかは決めず、描きながら要素を整理して図をつくっていく方法で す。まずはストーリーに関係する要素をテキストや図形で描き出し、つな いだり囲んだり、要素を移動させたりしながら関係性を可視化していきます。 そもそも図は、基本的に要素間の関係性を示すことで意味を伝えます。要 素とは文字や絵、図形、矢印などの構成物のことです。複数の要素の関係 68 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ