なお、⑥のアイキャッチアートは、研究のコンセブトを印象的なアート として表現するものです。ジャーナルの表紙(カバーアート)と同様、目 を引き印象付けることに特化しており、プロのイラストレーターなどが作 成することも多いです。ジャーナル用のグラフィカルアブストラクトでは 決して多くはありませんが一定数は見かけます。また、ブレスリリースな どではアイキャッチとして比較的よく採用されています。 グラフィカルアブストラクトについても例を考えてみると、例えば「O ●物質の立体構造解析をした結果、これまでのどの類似物質とも共通して いない、特殊な構造であることが示された」というメッセージの研究であ れば、[③どんな結果やデータが得られたのか]というタイプでシンプルに 「〇〇物質の立体構造はこういう形状であり、この部分の特殊性が高い」と いうことを3Dモデルの画像を1つだけ掲載して示す単一のレイアウトを考 えることができます(図3-9)。 〇〇物質の 3Dモデル画像 図3-9 レイアウトの例 なお、グラフィカルアブストラクトの場合に掲載する情報は、研究の方 法や、用いた材料の説明、主要な結果・データ、主要な主張(メカニズム のモデルや理論など)がメインになります。一方、プレスリリースで政府 や企業関係者、消費者などにアピールしたい場合など研究者コミュニティ 以外にもターゲットを広げる場合は、応用や今後の展開の情報として社会 への影響について紹介すると、価値が伝わりやすくなります。 64 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ