2 「ありあわせの図」をつくらないために ラフ案づくりで重要なのはメッセージに合わせて入れるべき情報を考え ることです。多くの研究者は、図案を考える段階に入ると過去のPower- Pointのスライドを取り出してきて、そこにある過去につくった図を新し いファイルにコピー&ペーストするところから作業をはじめます。過去の 図の使いまわし自体は問題ありませんし、労力削減から考えても活用はす べきと思います。ただ、過去の図を用意してから図案を考えはじめると、と うしても過去の図やその要素をどう使いまわすかというところに気をとら れてしまいます。その結果、メッセージやターゲットに合わない「ありあ わせの図」になりやすくなります。 そうならないためにまずやるべきことは、PowerPointを開く前に、紙 の上で図の方針を考えることです。まずはPCを閉じて、鉛筆を持つことか らはじめましょう。「いや、手描きが苦手なのでラフ案もどうしてもPow- erPointでつくりたいんだ」という人は、新規作成でまっさらなスライド からはじめましょう。色やかたちに気をとられないようにするため、ラフ 案はモノクロで作成し、イラストやアイコンなどの部分も作画や素材選び は後回しにして、とりあえず四角形や丸などで仮置きするようにしてくだ さい(図3-2)。 E・HOMUSELOTEN ・SOKENTANY B Condition1 Condition2 repressor Gene 1 Gene 1 Transcription protein B protein C protein AT inflammation protein AT SPE GASSEE 図3-2 PowerPointによるラフ案の例 1. ラフ案はなぜ必要なのか 51