す。メッセージを文字で明確化しておけば、そのメッセージに関係ない情 報は削りやすくなりますし、メッセージを意識しながら図案をつくれば、そ もそも情報を盛り込みすぎることも防ぐことができます。 2メッセージはどうつくるのか メッセージはぱっと覚えられる情報量にするため、日本語でだいたい60 ~70文字以内で作成してください。かなり長い単語(物質名や機器の名前 など)を使う場合は多少オーバーしても構いませんが、基本的に70文字以 上の場合は情報が多すぎると考えてください。 なお、この70文字という文字数は、専門家向けの研究概要図の場合の文 字数です。専門家向けにはある程度専門的な情報を入れたほうが、価値の 判断がしやすいという理由でやや長めにしています。一般向けには50字程 度など、もう少し短いフレーズに絞り込むようにしてください。 ではどんな中身にすればいいのでしょうか。まず、メッセージにはその 研究で最も重要なキーワードを入れるようにしてください。キーワードは 研究対象でも研究手法でも、提案する概念でも構いません。その研究を特 徴づける、ターゲットに覚えてほしいキーワードがあれば必ず入れます。そ して、研究の要点をまとめたうえで、その研究だからこそいえることを研 究の価値とともに書くようにします。何がおもしろいのか、何が新しいの か、どんな貢献をするのかなどの価値がメッセージだけでも読み取れるよ うにします。メッセージをつくるポイントをまとめると次のようになります。 ●研究のキーワードを入れる ●この研究だからこそいえることを入れる ●研究の価値がわかるようにする 例えば「新しい方法論を提案する」というメッセージを考えたとします。 これだけでは全く違う分野の研究でも同じことがいえてしまいますし、そ の研究ならではのキーワードもありません。研究の内容が具体的にわかる ようにする必要があります。「細胞表面を観察する新しい方法を開発する」 という言い方だとどうでしょうか。先ほどと比べると内容が少し具体的に 42 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ