第2章●図の質は準備で決まる:コミュニケーション戦略の設計 4 ターゲットに響く研究の 価値を考える ターゲットの価値観や自分が考える研究の価値が明確になったら、2つの 価値観を突き合わせ、ターゲットが共感してくれそうな研究の強みとなる 価値を考えます(図 2-4)。 ターゲットの 価値観 研究の価値 共感できる 価値 図 2-4 価値の重複領域 申請書の場合は、特にその研究費の評価項目と合致する価値が何なのか は必ず意識します。例えば国際性を評価するグラントに対しては「世界の5 大学との連携」という部分が、応用性を評価するグラントであれば「実際 にモデル機を開発する」という部分が高い評価をもらえる価値になるかも しれません。ターゲットの価値観と合致する部分の情報を研究概要図のな かに入れていくことによって、研究の価値に共感してもらいやすくなります。 グラフィカルアブストラクトの場合であれば学術的価値、例えば「ある 分子の特殊なカスケードに関する仮説を提案したこと」、あるいは「これま でにない方法である現象を観察したこと」などが、あなたの研究の価値に なる可能性があります。グラフィカルアブストラクトの図案のなかには、こ 4. ターゲットに響く研究の価値を考える39