いう場合があげられます。他にも「エネルギー利用の効率化を実現する」と いいたいけれど、実現するにはほかにもかなりの研究が必要という場合、 「環境問題の解決に貢献する」といえないこともないが、もともとそこを目 指して進めた研究ではないという場合もあると思います。このような場合、 どこまでがこの研究の価値といえるのか、迷ってしまうかもしれません。 どれだけ強気に研究の価値を考えるのかは、分野やテーマによっても研 究者によっても、図の掲載先(申請書であれば申請先のグラント)の性質 などによっても異なるため、こう考えればよいという単純なルールはあり ません。一般的には申請書では比較的強気な表現をすることが多いのでは ないかと思います。筆者自身は、強くはいえない場合でも遠からず関係し ていると思えるなら、「~に貢献する」「~につながる」という少し控えめ なかたちであれば、自分の研究が大きな価値につながるといっていいので はないかと思います。そうすることで、その研究の社会における位置づけ が明確になるからです。もちろん、関係のないことを「関係がある」など と嘘をついてはいけませんし、「病気が治せるようになった」「実現した」と いった断定調の強い主張をするかどうかは、その社会的影響力の強さを含 め、慎重に考える必要があります。 38 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ