ますし、デザインの研究者や実践者たちが重視してきたデザインの理論も あります。人によって力点の置き方は少しずつ異なりますが、多くの人が 同意する方向性はあると考えています。 2 本書で提案するよい研究概要図の3条件 では、よい研究概要図とは何でしょうか。人によっても意見は違います が、筆者は最も重要な点は3点あると考えています。それは、①見る人の 関心を引けること、②研究の主要な論点が素早く理解できること、③その 研究の価値がわかることです(図1-4)。 01 関心を引ける 02 論点が 素早く理解 できる ゴール 3 研究の価値 がわかる 図1-4 よい研究概要図の3条件 ①見る人の関心を引けること これまでお話しした通り、研究概要図のゴールの1つは大量の情報のな かでも埋もれずに、読み手に情報を伝えられることです。もしも研究概要 図に関心を引く力が全くなかったら、ブラウジング中に視野に入ってきて も、じっくり見ようとは思ってもらえません。関心を引くためには、じっ くり見る前の「ぱっと見」の時点で、おもしろい、自分に関係がある、見 てみたいなどと思ってもらう必要があります。そのためには読み手が理解 できるアイキャッチになるイラストを入れたり、大事な情報を目立たせ、視 覚的に心地よく(美しく)表現したりする必要があります。プロのアーティ 4.よい研究概要図の3つの条件 21