また、図を「使って」理解するという方法もあります。例えば滑車がも のをもち上げる仕組みを理解するときに図1-3のような図があれば、図の 滑車部分を指したり、図のなかの車が動いているところを想像したりと、 図を能動的に活用して理解を進める人もいると思います。このように思考 の道具として図を使えば、難しいメカニズムなどでも理解がしやすくなり ます。 5kg 5kg 10kg 10kg 10kg 図 1-3図を使って滑車の仕組みを考える 図、特にイラストは、言葉よりも具体的な情報を提供することで読み手 の理解を促すこともできます。言葉は抽象的な表現が得意です。「自由」「人 権」といった抽象度の高い言葉をイラストにするのは容易ではありません。 一方で、対象や情景などを具体的に理解してほしい場合には、抽象的な言 葉のみだとわかりにくくなってしまうことがあります。例えば、「Aさんの っている犬」と聞いたときに、あなたはどんな犬を思い浮かべますか。子 犬でしょうか、それとも老犬でしょうか。犬種はトイプードルでしょうか、 それともブルドッグでしょうか。言葉の抽象度が高いと発言者の意図とは 異なるモノやコトをイメージしてしまい、話がすれ違うことがあります。そ ういう場合でもイラストで具体的な情報を提供すれば正確に理解しやすく なります。 2. 研究概要図の効果15