--- title: "5 スキルアップをめざすには" book: 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ chapter: 第7章 もう一歩上をめざす:図の魅力をさらに高める方法 section: 5 pages: 187-188 images: page_0187.png ~ page_0188.png keywords: ["スキルアップ", "インプット", "アウトプット", "制作経験"] --- ## 5 スキルアップをめざすには ### 継続的なインプットとアウトプットの重要性 ここまでで、図をもう一歩ブラッシュアップする方法として、対比型レイアウトにする方法や、一部の要素を大きくする表現でアイキャッチ力をつける方法、自由なレイアウトでインパクトを高める方法などを紹介しました。でも、研究概要図にはそれ以外にもまださまざまな表現方法があります。さらに高みをめざしたいという場合は、他の人がつくったよいデザインの図をできるだけ多く見ることをおすすめします。 プロのイラストレーターやデザイナーはさまざまなデザインの引き出しをもっていますが、センスや先天的な感覚だけで表現方法を生み出しているわけではありません。自分だけの知識や発想では限界があります。優秀なプロこそ、大量によいデザインを見て常に研究を重ねており、新しい図のアイデアも積極的に取り入れています。インプットが豊富であればあるほど、アウトプットも豊富になります。この点は研究と同じです。よい論文を読まない人は、よい論文を書くことはできません。同様に、よい図を見ていない人も、よい図をつくることはできません。 研究概要図は、申請書の場合、多くは公表されていませんが、グラフィカルアブストラクトやプレスリリース、広報などの場合は公表されていることが多いです。このため、自分が投稿するジャーナル内でグラフィカルアブストラクトを見たり、自分の分野のグラフィカルアブストラクトを画像検索したりすれば、大量の図を見ることができると思います。グラフィカルアブストラクト以外でもさまざまな図がインターネット上に公開されていますので、普段からよい図を見つけた際に、その都度画像をダウンロードして1つのフォルダにまとめておくと、制作の際のアイデア帳になって便利です。 最後に、図の制作スキルをアップする最良の方法は、王道ではありますが、**制作経験を積むことだ**と思います。本書で紹介したポイントは大量にありますので、慣れていない人がすべてを一度に実現するのは難しいと思いますし、いざつくってみるとどうしたらいいか迷うこともあると思います。一度にすべてを取り組むのではなく、制作のたびにできるところから少しずつ取り入れ、スキルを高めていっていただければと思います。