# #科研費のコツ32 この研究はどんな研究であるかを明確にする 「研究の位置づけ」はうまく書けない人が多い箇所で、特に特色や独自性、研究目的と混同されるケースがよく見られます。 「研究の位置づけ」とは「この研究はこんな研究だ」と自ら定義することであり、国内外の他の研究と比較した時の本研究の立ち位置です。 - これまで別々であった潮流を統合する - 新しい潮流を生み出す - 既存の潮流をさらに押し進める - 同じ対象を全く違う側面からる - はじめて〇〇〇に挑戦する など > #科研費のコツ32「本研究の位置づけ」とは国内外の他の研究と比較した時の本研究の相対的な立ち位置です。一見ありふれたネジの研究であっても、宇宙分野での課題解決には有用であるかもしれません。自らの研究をどこに位置づけるかで、その価値は大きく変わります。https://t.co/Bzmvliok94pic.twitter.com/keRIqW339b > > [Tweet原文](https://twitter.com/kakenhi_com/status/1753025409623474317?ref_src=twsrc%5Etfw) 「研究の位置づけ」に何を書いていいのか混乱している人をしばしば見かけます。 > 「全体の中で、特定の要素が持っている役割や意義、または期待されている働きや機能」などを幅広く指す言葉。 > > **実用日本語表現辞典** 研究に関していえば、**申請者の研究を含む研究分野全体の中で、本研究計画が持つ役割や意義**のことです。 ## 申請者の研究を含む「研究分野全体(当該分野)」を定義する 位置づけを書く際に、科研費などでは「関連する国内外の研究動向」を書くようにとの注意書きが添えられています。位置づけとは、全体の中での立ち位置であり、相対的なものですので、まずは全体が何を指すのかを定める必要があります。リンゴの研究をロボットの研究分野の中に位置づけることは無意味ですので、自分の研究が含まれる研究分野全体(当該分野)の中に本研究を位置づけることになります。 ときどき、「本研究はこれまでに全くなされておらず、比較することは不可能である」と書く方がいますが、これはおすすめしません。どんな研究であっても何かのきっかけがあったはずです。無から生まれることはありません。もし、似たような研究が無いと感じる場合は「当該分野」の範囲をもっと広くしてみてください。 ## 本研究が持つ役割や意義 「研究の位置づけ」の基本はこれを書くことにつきます。当該分野にはいろいろな研究が含まれています。現在ある様々な研究と比較して、あるいは過去にあった研究と比較して、本研究の役割や意義はどういったものなのでしょうか?本研究はどこに特徴があり、それは当該研究分野全体を俯瞰して見た時に、どのような意義があるのでしょうか? このように全体の中に本研究を位置づけることが求められています。スタンス、立ち位置、ポジショニング、役割…などと言い換えても良いかもしれません。 サークル・部活動におけるあなたの「位置づけ」は何ですか?と聞かれたときには役割分担は何ですか?という意味であり、 ・私の役割はリーダーとしてメンバーをまとめることです。 ・私の役割は副リーダーとしてリーダーを補佐し、全体の調整役となることです。 ・私の役割は会計面で部の円滑な活動を支えることです。 ・私の役割は冷静な第三者として、行き過ぎを抑制することです。 のように、いろいろとあるでしょう。これこそが位置づけであり、研究全体をサークル・部活動、あなたの研究を構成員と考えるとわかりやすいかもしれません。 ## 書き方のヒント - 本研究は、〇〇〇、△△△という2つの考え方・手法・立場を統合するものである。 - 本研究は、これまで〇〇〇という視点からしか解析されてこなかった△△△に対して新たな視点を与えるものである。 - 本研究は、これまでの研究よりも規模をはるかに大きくする(高精細にする)ことで、より信頼のある〇〇〇を得るものである。 - 本研究は、〇〇〇という主流とは全く異なる新たな潮流を生み出すものである。 - 本研究は、これまで見落とされていた〇〇〇に対して初めて科学的な解析を行い、△△△を明らかにしようとするものである。 - 本研究は、〇〇〇を明らかにするだけでなく、△△△を□□□する挑戦でもある。